1/500 姫路城(童友社) レビュー

先日、出品した松本城ですが、出品期間中のウォッチ数の伸びから城郭模型の人気の高さを改めて感じる事ができました (^^)

ただこの松本城、ジオラマで表現する範囲が天守閣の周辺のみとごく狭い範囲となっていたため、『魅せる』範囲が随分と限られていることで今一つダイナミックな城郭模型を表現しきれてなかったようにおもいます。

という事で、とうとう買っちゃいました。

『姫路城』!! \(^^)/

『世界文化遺産・国宝』であり、何はともあれその美しさに誰もが見せられてしまいますよねぇ。

まずは箱絵から。。。こちらの写真は、おそらく『菱の門』付近がら撮影されたものでしょう。

姫路城の写真は様々なアングルから撮影したものがありますが、どのアングルも甲乙つけがたい美しさを醸し出してますねぇ。いゃあ~、凄くイイ!! 天守閣と左側の小天守達のバランスが絶妙です。

大阪城や名古屋城のように、天守閣が単独でそびえ立つさまも大変美しいのですが、複数の建造物が連なる姫路城のデザインは、また別次元の美しさを持ってますよね。

例えるなら富士山の美しさと、中央アルプスの連なり美しさを、それぞれ見ているような感覚と言えば良いのでしょうか。。。

あっ、ちょっと飛躍しちゃいましたね。(^^;

今、飛行機作品を製作中のため、着手はもう少し先になりそうですが、このキットでの製作ポイントとしては松本城では再現できなかった、城が持つ『本来の目的』と『姫路城ならではの美しさ』が伝わるジオラマを再現したいなぁと、思ってます (^^)

それでは、キットの紹介から、パーツ構成は。。。
 ・ジオラマベース
 ・ランナー 4枚
 ・樹木用のウレタン
 ・芝生パウダー
以上で、構成されています。

そう言えば、童友社の1/500 姫路城の最新キットとしては『平成姫路城』がラインナップとしてありますが、今回はあえて1世代前のキットを選定しています。

というのも、こちらのキットは『平成姫路城』には再現されてない『にの門』がパーツ化されています。今回のジオラマで狙うところとしては、表現するエリアを拡大し、足らずまいはベースを自作しつつ拡張する予定なので、なるべく活用できる建造物が残っている旧キットの方が何かと便利なため、こちらを選択しています。

その分、天守閣や小天守のディテールの甘さを改善する必要があるのですが、そこは問題なしとします。作り込みは結構楽しいので (^^)。

それでは、各ランナーのご紹介です。
こちらは天守・小天守のパーツです。お城の模型ならではのスタンダートな分割ですね。おっ、樹木類のパーツもついてますねぇ。ただデザイン的には簡素過ぎ感があるかな。。。

残念ながらこの作品では使えないのです。。。(^^;
こちらは他の作品のディテールアップ用パーツとして取っておきますね。

天守閣パーツの拡大です。
現物そのままを再現できてる! とはちょっと言えないですがデザインは悪くないですねぇ。
ディテールの違いっぷりは、後ほど箱絵の写真と比較して見てみましょう。

こちらは、もう一枚のランナーです。
こうやって見ると窓の数が多いですねぇ、屋根瓦がない状態だとチベットにあるポタラ宮殿のようにも見えちゃいます。

こちらは、屋根のパーツです、良い感じですね。
最初にもお話しましたが、ジオラマの表現範囲を拡張するうえでこれら屋根部品の複製作成がキーとなってくるので、どのパーツ複製し引き当てるかはじっくりと考えて行きましょう。

天守閣の屋根を拡大してみましょう。
う~ん、もう少し彫りが深い方が屋根瓦の陰影がしっかり出るので好きなのですが、こちらは塗装で何とかカバーする事にしますね。

城郭内の門類です。No.76が『との門』ですね。実際作るときは開門状態としたいのでベースパーツを活用しながら改造していきましょう。

さて、ジオラマベースを観察してみましょう。
天守郭と写真左奥に見える渡櫓は問題なさそうですね。購入前に商品リサーチする中で判っていたことですが、『備前丸』や『にの門~二の櫓』のスペースが寸詰まっているのはやむを得ないところです。

こちらはジオラマベースから作り直していきましょう (^^)

石垣のデザインはランダムに積み上げられた感がよく出てます。文句なしです!

ではでは、天守閣のディテールを現物と比較してみましょう!

うん、こんなものですね (^^; ほぼ形になっているので。。。

あとはディテール作り込みで情報を追加していきましょう。ぱっと見で修正すべきかなと思うところは、
①最上階の壁面にみえる陰影の深い凹凸表現の緩和
②やや粗い格子の密度UP
③奥行き感のない庇の柄の改善
あと、窓の格子も追加しておきたいところですね。

おそらくここまでは最低到達点として、あとどこまで手を入れるかですねぇ。この作り込みはちょっと楽しみでもあります (^^)

次は、ジオラマベースの比較です。こちらも修正ポイントとしては、
①備前丸の表現見直し
 実際の備前丸は広大なスペースを取っていますが、キット化するにあたってジオラマベースサイズの制約もあり寸法を詰めたうえで、天守閣の石垣と備前丸の石垣の連なるような魅せ場を作りながら、ベースサイズを抑えているようですね。キット開発者の苦労が伺えます (^^)
 こちらは、備前丸前面の石垣は諦めて黒壁化し、石垣の輪郭線を正しく表現をしていきたいです。

②③ 二の門周辺のデザイン見直し
 ここも実際とはちょっと異なりますね。完成形では『ほの門~にの門』までの、つづら折りの通路を再現して、姫路城に訪れた方が通るであろう道筋を再現できればと思ってます。

以上が、姫路城レビューとなります。
このキットではディテールと色彩表現に拘り、実際の景色と同じ見え方をジオラマ内に表現したいなと思ってます。

今回の投稿は以上です、それではまた。