1/48 16式機動戦闘車 (15)ジオラマベースの製作 (やり直し)
◆出品予定:10月9日 → 17日
『あれ、9日じゃなかったの?』というお声が伝わってきます。。。言い訳を少々。。。
先週の投稿では『ジオラマベースの出来に納得せず!!』で締めくくっておりますが、正直あの時点での出来は『現実の写真』や『私の完成イメージ』とあまりにもかけ離れており、このままの製作を進めていっても、到底納得できない作品に成り下がる恐れがありました。。。
一方で落札して頂く方は、私の作品を気に入られ、更に大枚をはたいて落札されるのですから、私の都合でその期待に背くような妥協はしたくないですものね。。。(^^)
という事で、再度、このジオラマベースの『ディテールのやり直し』と、『再塗装』を行うことに致しました。
<今週の目次>
◆ジオラマベース(やり直し)
◆車体ディテールUP&ウェザリング
となります。
◆ジオラマベース(やり直し):
まず現状(↓) の不味い点と、対策の方向性です。
◇赤囲み部:轍あとがソリッド過ぎて自然な感じがでていなくてNG。 こちらは、もう少し『つぶて』や『土の崩れ』があれば、平地×轍の境界にある形状の極端な差が埋まって違和感がなくなってきそうですね。これらを再現してみますね。
◇黒囲み部:こちらも轍ですが、この轍部、土のかき上がり感がなく、かつ色合いも平地を同化してしまっており、印象が薄すぎてNG。総火演の写真をみると轍跡は黒く艶がない状態にみえます。。。こちらは艶消し力が強い塗料で再塗装してみます。
◇青囲み部:前作では平面上に土の盛り上がりをティッシュペーパーで作っていますが、塗装表面に砂地の凹凸感が表現しきれておらず、また、ティッシュペーパーの折り曲げた跡もくっきり見えているので、こちらもNG。
こちら全て剥ぎ取ったうえで、盛り上がりを作り直すことと、ウェザリングペーストで表面の粗さをだしていきます。
![](https://mikotocraft.com/wp-content/uploads/2021/10/7E545364-C501-40D1-8791-DAD89324DA47-1024x768.jpeg)
まずは、つぶて感の再現です。こちらはNゲージ用のバラストとウェザリングペーストを混ぜた材料で再現してきますね (↓)。
![](https://mikotocraft.com/wp-content/uploads/2021/10/A1055135-8BE7-4A8A-BA12-3DA538CAC1E4-1024x864.jpeg)
(↓)塗る位置は轍と地面の境界部分 (轍の際部分)に盛り上げていきます。ただウェザリングペーストの定着力は意外と期待できないので(後からポロポロと脱落しちゃいます。。。)、乾燥してから水で溶いた木工ボンドを浸み込ませておきます。これでOK!!
![](https://mikotocraft.com/wp-content/uploads/2021/10/4259D1A9-166B-4270-8F65-6D47DC89961A-811x1024.jpeg)
(↓)轍部分には、アクリル絵の具(アクリルガッシュ)で塗装します。アクリルガッシュは少し大きめの文具店でも単品売りで売っているので、入手性は高いですね。この絵具は乾燥後にマットな表面になり、今回の表現にはうってつけの材料ですね(^^)
![](https://mikotocraft.com/wp-content/uploads/2021/10/3C2EE5B8-1D2D-4AD6-9B23-3696F7CD9983-1024x768.jpeg)
![](https://mikotocraft.com/wp-content/uploads/2021/10/483EE0A8-916F-409B-BA89-5747CD89BC7E-908x1024.jpeg)
土の盛り上がりも、エポキシパテで盛り直しました。ウェザリングペースト塗装後に歯ブラシでトントンすれば、(↓)の感じに仕上がります(^^)
![](https://mikotocraft.com/wp-content/uploads/2021/10/BFDBB0BD-35D7-43A3-BFCE-43E0671B39FB-1024x800.jpeg)
土の表面も、かなり赤みが強かったので再塗装して、色合いを落ち着かせておきます。
前回)赤褐色:黒 = 5:2
今回)オリーブドラブ:黒:赤褐色
= 5:3:2
の調色比です。赤土の色を残しながら、より濡れた感がでましたね(^^)
![](https://mikotocraft.com/wp-content/uploads/2021/10/DB7E0278-1659-4000-A8CC-21741747D44B.jpeg)
![](https://mikotocraft.com/wp-content/uploads/2021/10/B17FAF03-417F-4673-94E7-78C01309A0C6-619x1024.jpeg)
◆車体ディテールUP&ウェザリング :
それではウェザリングの続きをしていきますね。
◇タイヤの汚れ:(↓)側面部は主に色エンピツ(肌色)で薄く汚しを入れてます。実車写真をみると中心から放射状に付いている汚れもあるようなので、こちらもそれっぽく表現です。
トレッドに付着する泥汚れも、先ほどのアクリルガッシュで塗装してます、この絵具なかなかの定着力ですよ。これほど使えるなんて全然知らなかった~(^^;
![](https://mikotocraft.com/wp-content/uploads/2021/10/4EF57B3A-E303-4C33-9666-DD84EBDBA5A5-1024x642.jpeg)
◇ペリスコープ反射面:(↓)ペリスコープ部はベースに『黒色』を塗装したのちに、ハセガワトライツール『偏光シート』を貼付けておきます。ベース色を黒にするとより安定した偏光量が得られるようですね。
![](https://mikotocraft.com/wp-content/uploads/2021/10/CEAF97F9-6C60-44C5-859C-3E787367303A-1024x903.jpeg)
(↓)少しきつめかなぁ。。。まっ砲炎光の反射率を見てから決めるかな(^^;
![](https://mikotocraft.com/wp-content/uploads/2021/10/059FF47E-3087-40EE-8736-E3CAB9F20394-1024x772.jpeg)
◇アンテナ部:ベースパーツのアンテナは10mm程度の長さしかないため、0.5mm銅線で作り直しています。以前から感じていたのですが、車体のデザイン上、しかたないのですが、アンテナがない状態だと、車体全体がペッタンコ過ぎる印象を受けちゃいます。なので、アンテナを用いて空間の上面に情報量を追加し立体物の高さを上げる必要があるのですよ。
で、アンテナの作り直しとなるのですが、まず基部の段付径部の再現として、電気配線用のコードの被覆部を挿入したうえで、更に外周にマスキングテープを巻き付けてます。なかなかそれっぽく出来ましたね(^^)
![](https://mikotocraft.com/wp-content/uploads/2021/10/DB83B7CD-4E55-47E9-855E-C386890F42BB-1024x806.jpeg)
◇機銃・台座:こちらもウェザリングを追加し陰影をつけておきます。
![](https://mikotocraft.com/wp-content/uploads/2021/10/F67E4785-75A6-4D06-A6E5-2E667139D33F-1024x768.jpeg)
修正したジオラマベースに、一旦乗せて全体イメージを掴んでみます。うん、先週より格段に実車感・現実感が増しましたね、ヨシヨシ。
ふぅ~、でも中々進まないものですねぇ(^^; 皆さんどうやってスピードを維持しているのかなぁ。。。平日は残業と仕事の疲労でとてもやれる状態ではないですしね。
![](https://mikotocraft.com/wp-content/uploads/2021/10/DC54612A-211B-40A5-BAB6-E09502F31E28-1024x857.jpeg)
![](https://mikotocraft.com/wp-content/uploads/2021/10/0AA44ED7-9DED-4F92-B509-7395CE5B7D23-1024x758.jpeg)
あと残る工程は。。。
・前輪から飛散する土くれの再現
・雑草類の追加
・車掌の塗装(これは大変そう。。。)
・電飾化の最終接続
・全体の見落としチェックと修正
あれ?、まだまだ結構残ってるぞ(^^; でも、もう先が見えてる! さて頑張りますか(^^)
今週の投稿は以上です、それではまた。